富山地鉄「値上げ」認可 鉄道初乗り・路面電車は240円



国土交通省の北陸信越運輸局長は3月7日、富山地鉄が申請していた鉄軌道事業の旅客運賃上限変更を認可した。これを受けて富山地鉄は上限額の範囲内で実際に適用する運賃(実施運賃)を設定し、4月1日に運賃を改定する。

富山地鉄の列車。【画像:taso583/写真AC】

富山地鉄が運賃を改定するのは、消費税率の引き上げによるものを除くと1996年以来、29年ぶり。全体の改定率は上限運賃ベースで25%だが、実施運賃は鉄道線で平均12.2%、軌道線(路面電車)で13%に抑える。ICカードのSF割引は継続する。

おもな区間の運賃(実施運賃ベース)。【画像:富山地鉄】

普通旅客運賃の場合、鉄道線は電鉄富山~稲荷町など初乗り区間で現行210円のところ260円(実施運賃は240円)に値上げ。電鉄富山~立山では現行1230円のところ1540円(実施運賃は1420円)に値上げする。路面電車は現行210円のところ実施運賃ベースで240円に値上げ。SF割引は現行の190円から220円に値上げする。

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