JR東日本と東日本高速道路(NEXCO東日本)の2社は2月28日、災害発生時の連携協定を締結したと発表した。被災した鉄道と高速道路の早期復旧をめざす。

協定では、高速道路の通行止め区間でJR東日本の鉄道復旧用緊急車両を通行できるようNEXCO東日本が協力。また、鉄道復旧用の緊急車両が高速道路を移動中に被害を発見した場合、NEXCO東日本に情報を提供する。このほか、鉄道と高速道路の立体交差部などで点検などの調整の迅速化を図る。

2社によると、地震などで鉄道設備が被災した際、高速道路が通行止めになっていると、被災した場所へのアクセスに時間がかかる。今回締結した協定により鉄道復旧用の緊急車両が高速道路の通行止め区間内を調整のうえで走れるようになり、鉄道設備の復旧にかかる時間を短縮できることが期待できるという。

2社は「今回の連携強化により、迅速かつ綿密に連絡を取ることが可能となり、両社における災害対応力の向上に繋げていきます」としている。
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