熊本市電の5000形「引退」もと西鉄福岡市内線の路面電車、いったん引退も復活



熊本市交通局は2月7日、熊本市電5000形電車の5014号編成が引退すると発表した。最終運行日は2月22日の予定。

引退する5000形の5014号編成。【画像:ジーン吉本/写真AC】

今後は2月19日まで通常のB系統の1日1往復の運行を継続。2月20~22日の3日間は特別運行として日中の時間帯もA系統を中心に運行する予定だ。2月20・21日は6時~20時台に合計14本運行。2月22日は6~19時台に合計14本を運行する。2月22日の5000形の最終電車は健軍町19時05分発→上熊本駅前19時54分着の予定。

5000形は西鉄が運営していた福岡市内の路面電車(福岡市内線、1979年全廃)の1001形電車として1957年に製造された。輸送力増強のため2両連接構造を採用したのが特徴。熊本市交通局が1976年から1978年にかけ4編成を譲り受けた。

2009年までに引退したが、5014号編成のみ再整備されて2017年から運行を再開し、平日朝ラッシュ時の輸送力強化を図った。昨年2024年の市電車両の人気投票では1位になっている。交通局は5014号の引退について「次回車検時に必要な部品が入手できない」としている。

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