神奈川県は2月7日に公表した来年度2025年度当初予算案に「新たな交通サービス導入調査費」として1000万円を盛り込んだ。藤沢・三浦・厚木の3市と研究会を設置し、自走式ロープウェイについてルートの検討や需要予測調査を実施する。

ロープウェイは地上側に設置した動力装置でロープを動かし、ロープに固定されたゴンドラなどの搬器を移動させる乗り物。これに対して自走式ロープウェイは搬器に動力装置を搭載して走行する。
日本では Zip Infrastructure (ジップ・インフラストラクチャー)が「Zippar(ジッパー)」の名称で自走式ロープウェイの開発を進めている。以前は神奈川県秦野市に研究開発拠点を置き、昨年2024年3月に福島県南相馬市に移転した。

神奈川県は自走式ロープウェイについて「カーブや分岐を自由に設置できることなど、既存のロープウェイとは異なる特徴を有し、都市型交通として利用が期待される」とし、2024年4月に Zip Infrastructure と連携協定を締結している。
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