鳥取県の平井伸治知事は1月23日、JR西日本の全国交通系ICカード「ICOCA」を鳥取県内のすべての路線バスに導入すると発表した。

ICOCAを導入するのは鳥取県内のすべての路線バスと空港連絡バスで合計213両。地域別では東部99両、中部53両、西部61両に導入する。導入に際しては国・鳥取県・市町村が各3分の1を補助する。鳥取県は来年度2025年度の当初予算で2億1000万円を計上する方針。来年2026年春の運用開始を目指す。
鳥取県内のJR線では現在、米子エリアの山陰本線・境線・伯備線の20駅でICOCAなどの全国交通系ICカードが利用可能。バスは鳥取市内の100円循環バス「くる梨」で利用できる。今年2025年春にはJR線の利用エリアが拡大。山陰本線・鳥取~倉吉の各駅で利用できるようになるほか、倉吉~伯耆大山も中間駅での乗降を除き利用できるようになる。

平井知事は「(全国交通系ICカードは)観光客や海外からの客には分かりやすさがあり、利便性が高い。これがないところはかえって混乱するというマイナス要因になっている」とし、交通系ICカードの導入を推進する考えを示した。
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