相鉄と相鉄バスは4月27日、本年度2023年度に実施する設備投資の概要を発表した。総額は124億円。車両の増備やホームドアの整備を引き続き推進する。
鉄道事業には116億円を投資する。3月に開業した相鉄・東急直通線(相鉄新横浜線・東急新横浜線)の対応車両は、東急目黒線直通用の21000系電車をさらに16両(8両編成2本)増備。これにより21000系は計画していた全9編成の導入が完了する。車内防犯カメラは10000系電車の6編成に導入する。
ホームドアは前年度2022年度までに18駅で設置が完了した。2023年度は、いずみ中央・ゆめが丘・星川・天王町・西横浜・平沼橋・上星川・和田町の8駅に設置する予定。これにより、大規模改良工事中の海老名駅を除くほぼ全駅への設置が完了する。
2022年11月に着工した本線・鶴ケ峰駅付近の連続立体交差事業は、引き続き工事を進める。この工事が完了すると同駅とその前後の約2.8kmが地下化され、踏切事故と交通渋滞の解消、地域の一体化が図られるという。
本線・海老名駅の大規模改良工事も引き続き推進。2023年度は新駅舎の鉄骨製作と架設を実施する。いずみ野線・ゆめが丘駅では駅周辺の開発に合わせて駅舎のリニューアルを実施。隣接する商業施設側に新たに改札を設置するほか、相鉄「デザインブランドアッププロジェクト」の統一コンセプトに基づきコンコースやホームのデザインを統一する。
バス事業には8億円を投資。ドライバー異常時対応システム(EDSS)を搭載したバス17両導入する。このうち9両はハイブリッドバスだ。このほか、高速バス3両とコミュニティバス1両を導入する。
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