相鉄線「利用者最少」いずみ野線ゆめが丘駅をリニューアル 改札口の増設など



相鉄は4月17日、いずみ野線・ゆめが丘駅(横浜市)をリニューアルすると発表した。改札口の増設などを行う。駅のそばで建設中の「ゆめが丘大規模集客施設」に対応するもの。工事期間は来年2024年夏までの予定。

現在のゆめが丘駅。【画像:相鉄】

駅舎のデザインは、相鉄グループが推進している「デザインブランドアッププロジェクト」の統一コンセプトに基づきリニューアル。外壁にレンガを採用する。

リニューアル後の駅舎と新改札口のイメージ。【画像:相鉄】

現在の改札口は1カ所だが、駅舎の大規模集客施設側に交通系ICカード専用の新しい改札口を設置して2カ所に。駅と集客施設とのあいだの一部に屋根を設置することで一体感を演出するほか、雨天時には雨にぬれることなく行き来できるようする。

新改札口(右)と集客施設(左)のあいだには屋根が設けられる。【画像:相鉄】

トイレの全面的な改修も実施。全体を明るく清潔感のある色合いにし、多機能トイレの拡充や女性用トイレへのパウダーコーナー設置も行う。ほかにもユニバーサルデザインの採用やホームへの雨の吹き込み対策、内外装のリニューアルなどを実施する。現在の延床面積は約400平方m。リニューアル後は1.5倍近い約580平方mに拡大する。

リニューアル後のホームのイメージ。【画像:相鉄】

ゆめが丘駅は1999年、いずみ野線・いずみ中央~湘南台の延伸にあわせて開業した。駅周辺は農地で人口も少なく、同駅の利用者数(1日平均の乗降人員)は相鉄線で最少。コロナ禍が本格化する前の2019年度で2207人、コロナ禍2年目の2021年度は1904人だった。

ゆめが丘駅と下飯田駅に挟まれた区域(赤枠)に大規模集客施設が設けられる。【画像:相鉄】

2014年8月、ゆめが丘駅や横浜市営地下鉄ブルーラインの下飯田駅を含む東西約550m・南北約900mのエリア(約24ha)で土地区画整理事業がスタート。昨年2022年12月には相鉄グループによる大規模集客施設の建設工事が始まった。地上3階建ての集客施設や立体駐車場などが設けられ、延床面積は約9万6800平方m。約140店舗が入る予定だ。オープンは2024年夏の予定で、駅のリニューアルも同時期に完成する見込みだ

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