関西の鉄道7社「QRで乗り放題」電子チケット発売 夢洲延伸開業にあわせた切符も



関西MaaS協議会は1月8日、MaaSアプリ「KANSAI MaaS」の電子チケットサービスでQR乗車券の対応を開始すると発表した。これを記念して関西の鉄道が乗り放題になるQR対応企画乗車券「KANSAI MaaS ワンデーパス」などを期間限定で発売する。

「KANSAI MaaS」のQR対応を記念して発売される「KANSAI MaaS ワンデーパス」のイメージ。【画像:関西MaaS協議会】

「KANSAI MaaS ワンデーパス」は、2月27日~3月27日の利用当日に限り有効。関西エリアの大阪メトロ・近鉄・京阪電鉄・JR西日本・南海電鉄・阪急電鉄・阪神電鉄の鉄道7社について、指定された鉄道路線を自由に乗り降りできる。発売額は3000円。発売期間は1月27日~3月27日で、利用日の1カ月前10時から利用当日まで購入できる。「KANSAI MaaS」のみの発売で、駅の窓口や券売機などでは購入できない。

「KANSAI MaaS ワンデーパス」の利用エリア。【画像:関西MaaS協議会】

「KANSAI MaaS」ではこのほか、大阪メトロ中央線・コスモスクエア~夢洲の延伸開業(1月19日)にあわせ「大阪スマートアクセスパス」もQR対応商品として発売する。1月19日から10月31日までの期間中、大阪市内を中心に指定された鉄道路線を利用当日に限り自由に乗り降りできる。発売額は1200円で発売期間は1月10日~10月31日。利用日の1カ月前10時から利用当日の16時まで購入できる。

「大阪スマートアクセスパス」の利用エリア。【画像:関西MaaS協議会】

「KANSAI MaaS」のQR対応商品は、スルッとKANSAI協議会が開発、運営するQRコード乗車券サービス「スルッとQRtto」を活用する交通事業者と、JR西日本のQRコードに対応した改札機を1枚の電子チケットで利用できる。関西MaaS協議会は今後も順次、QR対応商品を追加する考え。「MaaSサービスによる関西エリアのシームレスな移動を実現し、4月開幕予定の大阪・関西万博に向けた観光需要を一層促進してまいります」としている。

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