関西の鉄道4社は10月29日、クレジットカードなどのタッチ決済による乗車サービスを開始する。関西エリアを中心にタッチ決済を利用できる駅が大幅に増える。
新たにタッチ決済を導入するのは、関西大手私鉄の近鉄・阪急電鉄・阪神電鉄と、大阪の地下鉄を運営する大阪メトロ。対応ブランドはVisa・JCB・American Express・Diners Club・Discover・銀聯で、Mastercardは今後追加対応する予定だ。
阪急電鉄と大阪メトロは全駅でタッチ決済に対応。近鉄は柏原駅と生駒ケーブル各駅を除く全駅で対応し、阪神電鉄も西代駅を除く全駅で対応する。各事業者間をまたがる直通利用にも対応する。三井住友カードによると、関西エリアと東海エリア(近鉄線)の合計548駅で、10月29日から一斉にタッチ決済を利用できるようになるという。
関西の鉄道では来年2025年に開催される大阪・関西万博を控え、タッチ決済の導入が急速に進んでいる。大手私鉄では南海電鉄が導入済みで、ほかにも大阪モノレールや神戸電鉄、神戸六甲鉄道(六甲ケーブル)、神戸市営地下鉄、泉北高速鉄道、神戸新交通(ポートライナー・六甲ライナー)などが導入済みだ。
2025年3月には、大阪メトロ御堂筋線と相互直通運転を行っている北大阪急行線にもタッチ決済が導入される予定。西代駅で阪神電鉄と接続している山陽電鉄は2025年春に導入する計画だ。
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