ベトナム南部のホーチミンで12月22日、日本の支援により建設されたホーチミン・メトロ1号線が開業した。
![](https://news.railway-pressnet.com/wp-content/uploads/2024/12/RPN20241228SSSE02-02.jpg)
1号線は総延長19.7km・14駅の都市鉄道。ホーチミン中心部にある起点のベンタイン駅はベトナム国鉄のサイゴン駅から南東約2.6kmの位置にあり、北部地方行きバスターミナルがある北東部のスオイテイエンターミナル駅を結ぶ。
軌間は1435mmの標準軌で複線・電化(直流1500V)。日本の国際協力機構(JICA)などは「ベトナム初の地下鉄」とアピールしている。ただし地下区間はベンタイン寄りの2.5km・3駅のみで、それ以外はほぼ高架鉄道だ。建設には日本の清水建設や前田建設工業が関わった。
![](https://news.railway-pressnet.com/wp-content/uploads/2024/12/RPN20241228SSSE02-08.jpg)
![](https://news.railway-pressnet.com/wp-content/uploads/2024/12/RPN20241228SSSE02-07.jpg)
![](https://news.railway-pressnet.com/wp-content/uploads/2024/12/RPN20241228SSSE02-04.jpg)
![](https://news.railway-pressnet.com/wp-content/uploads/2024/12/RPN20241228SSSE02-06.jpg)
![](https://news.railway-pressnet.com/wp-content/uploads/2024/12/RPN20241228SSSE02-05.jpg)
軌道や電気・保安・営業の各種設備は日立製作所が整備し、車両も同社が51両(4両17編成)製造した。保安システムは無線式列車制御システム(CBTC)を採用している。このほか、東京メトロも建設や運営について技術協力した。
![](https://news.railway-pressnet.com/wp-content/uploads/2024/12/RPN20241228SSSE02-01.jpg)
2012年に着工したが、手続きの不備に加えコロナ禍も影響して工事は大幅に遅れた。投資総額は2022年12月時点で約43兆7000億ドン(約2447億円)。このうち約8割が円借款で賄われる。
《関連記事》
・ベトナムの南北高速鉄道「計画再開」へ 最高速度350km/h、国会が投資計画承認
・東京メトロ「エリザベス線」香港鉄路に代わり運営参画へ 英国ロンドンの地下鉄路線