JR西日本の近畿統括本部は12月13日、関西圏の有料座席サービス「快速 うれしート」の設定線区や設定本数を拡大すると発表した。来年2025年3月15日のダイヤ改正にあわせて実施する。

琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線では、平日に野洲→姫路・網干で「快速 うれしート」を新設。すでに導入している網干・姫路→大阪方面も設定本数を増やす。設定本数は野洲→姫路・網干が朝4本と夕夜間4本。網干・姫路→大阪方面は朝7本になる。

嵯峨野線では平日、京都~園部に「うれしート」を新設。朝に園部→京都の2本、夕夜間に京都→園部の2本を設定する。JR宝塚線は平日に大阪~篠山口で「うれしート」を新設し、朝は篠山口・三田→大阪の2本、夕夜間は大阪→篠山口の5本を設定する。


JR奈良線は平日・土曜・休日の毎日、すべての快速列車(みやこ路快速・快速・区間快速)に「うれしート」を設定する。ほかの線区と異なりインバウンドによる観光需要を狙った設定といえそうだ。

「うれしート」は有料の着席保証サービス。編成中の先頭車両か最後尾車両の一部座席を指定席とし、乗車券類のほか指定席券を追加購入することで利用できる。昨年2023年10月から関西圏でサービスを開始。今年2024年10月には広島地区でもサービスを開始している。11月にJR西日本は関西圏での設定線区を拡大すると発表していた。
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