おぼえていますか?「東京駅100周年Suica」失効日を一律設定に



JR東日本は5月16日、10年前に発売した記念Suicaカード「東京駅開業 100周年記念 Suica」について、未利用の場合は2026年3月31日に失効すると発表した。

2024年で開業110周年を迎える東京駅。【撮影:草町義和】

Suicaカードは原則として、最後の利用日から10年間一度も利用していない場合は失効し、利用できなくなる。「東京駅開業 100周年記念 Suica」の場合、2014年12月20日に発売。未利用の場合、本来なら今年2024年12月で使えなくなるが、JR東日本は「2014年12月以降、複数回にわたって発売及び発送し、個別に発行時期を特定できない」とし、失効日を一律で2026年3月31日にするとしている。

JR東日本によると、「東京駅開業 100周年記念 Suica」の発売枚数は427万枚で、2024年3月末時点で半分以上の約250万枚が未利用という。同社は「鉄道・バスのご乗車やお買いもので一度ご利用いただきますと、その後10年間失効しませんので、ぜひご利用ください」と呼びかけている。

2014年に発売された東京駅開業100周年の記念Suicaカード。【所蔵:草町義和】

東京駅は大正期の1914年12月20日に開業。JR東日本は開業100周年を迎えた2014年に記念Suicaカードを企画し、当初は東京駅で1万5000枚を限定発売する計画だった。しかし発売当日の2014年12月20日、購入希望者が東京駅に殺到。安全確保のため2時間半ほどで発売を中止するなど混乱し、最終的には枚数を限定せず通信販売を実施した。

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