各地のケーブルカーや観光鉄道など一部運行を再開 緊急事態宣言の解除受け



新型コロナウイルス緊急事態宣言の一部地域での解除を受け、全面運休していた各地のケーブルカーや観光鉄道も一部再開している。

5月30日から再開予定の門司港レトロ観光線。【撮影:草町義和】

伊豆箱根鉄道は5月21日、十国峠鋼索線(十国峠ケーブルカー、静岡県)の営業運転を再開した。営業時間は8時50分から16時50分まで。山上のレストハウスも営業を再開している。

丹後海陸交通が運営する天橋立鋼索鉄道(天橋立ケーブルカー、京都府)は、5月30日から再開の予定。営業時間を9時~16時30分に短縮して運行する。

皿倉山ケーブルカー(北九州市)を運営する皿倉登山鉄道も、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う運休を5月31日限りで終了する。ただし6月1~5日はケーブルカーの点検による運休が行われるため、実際に運転を再開するのは6月6日の予定だ。同じ北九州市内で運行されている平成筑豊鉄道の門司港レトロ観光線は、5月30日から再開の予定だ。

園内にアクセス用のケーブルカーがある遊園地「別府ラクテンチ」は5月23日から営業を再開。今月5月中は土曜・日曜のみ営業し、平日は臨時休園となる。

緊急事態宣言が発出されているのは現在、東京都と埼玉県、千葉県、神奈川県、北海道のみ。政府は5月25日にも全面解除を諮問する予定で、減便や運休などが行われている鉄道路線も今後、運行の再開や通常運行への復帰に向けた準備が進むとみられる。