大井川鉄道の金谷~家山「12月16日」再開へ 11年ぶり「SLバック運転」も



大井川鉄道は11月14日、台風15号の影響で全線の運転を見合わせている大井川本線について、12月16日に一部区間の運転を再開すると発表した。SL急行「かわね路号」も1年1カ月ぶりに運転を再開する。

一部再開にあわせ11年ぶりに実施するという蒸気機関車の「バック運転」。【画像:大井川鉄道】

運転を再開するのは大井川本線・金谷~家山の17.1km。初日の一番列車は金谷6時03分発の家山行き普通列車と家山6時46分発の金谷行き普通列車になる。

SL列車は「きかんしゃトーマス号」が新金谷10時38分発で家山駅までの往復遊覧運転。「かわね路号」は新金谷11時52分発の家山行きと家山12時52分発の新金谷行きが運行される。どちらも運転日が限られる。

引き続き運転を見合わせる家山~千頭は代行バスが運行される。「かわね路号」に接続する代行バスは予約制で、「かわね路号」が運転される日のみ運転される。

「かわね路号」は車両整備のため2021年11月から運休しており、ほぼ1年1カ月ぶりの再開になる。今回は牽引機としてC10形蒸気機関車の8号機を使用。家山駅には車両の向きを変える転車台がないため、家山発→新金谷行きは車体後部を先頭にして牽引する「バック運転」を行う。大井川鉄道によると蒸気機関車のバック運転は11年ぶりという。

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