西武鉄道・正丸トンネル「幻想ツアー」4000系を貸切、駅の仕事体験も



西武鉄道と西武トラベルは8月13日、「駅員さんと行く!4000系でまっくらトンネルとせいぶ鉄道教室2022」と題したツアーを実施する。昨年2021年に実施された企画を再び行うもの。

車内を消灯した状態で正丸トンネルを走る列車。【画像:西武鉄道・西武トラベル】

当日は午前と午後の2回に分けて実施。午前の部は飯能駅から横瀬駅まで、午後の部は横瀬駅から飯能駅まで4000系の貸切列車に乗車する。途中の西武秩父線・正丸トンネルでは車内灯を消し、トンネル内の闇のなかで「幻想的な走行」を楽しめるようにするという。

また、車内では駅員の1日や鉄道に関する豆知識を駅員が解説。武蔵丘車両基地に入線して車内から洗車機の通過を体験する。横瀬駅では「せいぶ鉄道教室」と題し、駅事務室の見学やオリジナル切符の制作体験、放送体験などを実施。最後に修了式を行う。

「せいぶ鉄道教室」の修了式。【画像:西武鉄道・西武トラベル】

参加できるのは小学生とその保護者(高校生以上)の2人1組。駅事務室の見学は小学生のみになる。合計80組160人を募集しており、申込みは西武トラベルのウェブサイトで受け付けている。締切は7月24日23時59分。

正丸トンネルは1969年、西武秩父線の開業にあわせ使用開始したトンネル。全長は4811mで、1975年までは私鉄線で日本最長のトンネルだった。中間には信号場が設置されており、上下の列車の交換や特急列車通過時の普通列車の待避に使われている。

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