京成線の船橋~千葉間が「開業100周年」ヘッドマークや記念切符



京成千葉線を走る3200形電車の旧セミクロスシート車(2004年)。【撮影:草町義和】

京成電鉄の本線・千葉線の京成船橋~京成津田沼~千葉中央間が今年2021年7月17日、開業100周年を迎える。同社はこれを記念して、ヘッドマークの掲出や記念切符の発売などを行う。

100周年記念ヘッドマークは3000形電車1編成に掲出、7月17日から12月31日まで運行する。記念切符「船橋~千葉間開業100周年記念乗車券」(1000円)も、京成上野駅や京成船橋駅、京成津田沼駅、京成千葉駅など20駅で発売。販売期間は7月17日~12月31日の予定だが、5000部限定で売り切れ次第販売を終了する。

「船橋~千葉間開業100周年記念乗車券」のイメージ。【画像:京成電鉄】

現在の京成線は東京と成田を結ぶ路線として計画され、東京側から順次延伸。1912年から1916年にかけ現在の押上~京成船橋間が開業したが、ここで千葉方面への支線の建設を優先させ、1921年7月17日に現在の京成船橋~千葉中央間に相当する支線が開業した。

この区間の開業後、京成は再び成田方面への建設を再開するが、現在の京成船橋駅から成田に向かうルートではなく、先に支線として開業した区間にある現在の京成津田沼駅から分岐して成田方面に向かうルートに変更された。この結果、当初は支線だった現在の京成船橋~京成津田沼間が現在の本線に取り込まれ、支線となる千葉線は現在の京成津田沼~千葉中央間に短縮されている。

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