東北新幹線は全線再開まで10日、JR在来線と阿武隈急行線は再開 福島県沖地震



福島県沖を震源とする地震の影響で一部区間の運転を見合わせている東北新幹線について、JR東日本は2月15日も那須塩原~盛岡間の運転を見合わせる。在来線は2月15日から全線区で運転を再開する予定。

福島県沖地震の影響で架線柱が折れた東北新幹線。【画像:JR東日本】

2月15日の東北新幹線・東京~那須塩原間は、「なすの」のみ運転する臨時ダイヤに。下りは23本、上りは21本(うち1本は小山発)が運転される。普通車は全車自由席。山形新幹線は福島~新庄間で始発から本数を減らして運転。秋田新幹線も盛岡~秋田間で本数を減らして臨時列車を運転する。

東京から仙台方面へは、常磐線で臨時列車を運転する計画。秋田方面へも羽越本線での臨時列車を運転して迂回(うかい)ルートを確保する。このほか、高速バス事業者と航空会社にも協力を要請しているという。

東北新幹線は2月13日の深夜に発生した地震の影響により、新白河~古川間で大きな被害が発生。架線柱が折れたほか、スラブ軌道の突起部の損傷、高架橋のサイドブロックや柱の損傷が確認されている。JR東日本によると、同線の全線再開までにはおおむね10日前後かかる見込みだ。

私鉄・公営・第三セクター鉄道は施設の被害が確認された阿武隈急行線(福島県・宮城県)を除き、2月14日中に運転を再開した。阿武隈急行線も2月15日の始発から再開する。