鹿島臨海鉄道「貨物線」貸切列車ツアー 工業地帯の貨物駅を公開



クラブツーリズムは2月13日と3月6日、鹿島臨海鉄道が運営する貨物線(鹿島臨港線)の神栖駅(茨城県神栖市)を、貸切列車で訪ねるツアーを実施する。

神栖駅構内の車両基地に留置されている貨物列車けん引用のディーゼル機関車。【撮影:草町義和】

大洗鹿島線の大洗駅を貸切列車で9時52分に出発。通常は貨物列車のみ運転されている鹿島臨港線の神栖駅に向かい、同駅の「特別公開」を実施する。現役の貨物車両に乗りこんで汽笛を鳴らす体験や、オリジナル貨車車票の制作体験なども行われる。特別公開の時間は約150分。終了後は再び貸切列車に乗って15時02分、大洗駅に戻る。

募集人員は各日30人で、旅行代金は2万5000円。クラブツーリズムのウェブサイトで申込みを受け付けている。

鹿島臨港線を走る貨物列車。【撮影:草町義和】

鹿島臨海鉄道の鹿島臨港線は、鹿島臨海工業地帯の貨物線として1970年に開業。1978年からは旅客列車の運転も始まったが利用者が少なく、1983年には再び貨物列車のみ走る貨物線に戻った。

この頃、北鹿島駅(現在の鹿島サッカースタジアム駅)と水戸駅を結ぶ国鉄鹿島線の延伸区間が工事中だったが、国鉄再建の一環で完成後の経営を鹿島臨海鉄道が担うことになり、1985年に旅客線の大洗鹿島線として開業。鹿島臨海鉄道は再び旅客と貨物の両方を扱うようになった。

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