埼玉ニューシャトルの新型車両2020系「全6編成」導入完了 最終編成の営業運転開始



三菱重工業は11月27日、埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)向けの2020系電車について、最終編成(第26編成)を納入したと発表した。

2020系の第26編成。【画像:三菱重工】

2020系は1010系電車と1050系電車の更新用として計画された新型車両。車体はアルミ製で軽量化を図っている。車内の座席は三菱重工が開発した鉄道車両用シート「G-Fit」を採用。背もたれを高くするとともに体を包み込むバケット形状で、座り心地を改善した。

車体のカラーリングは編成ごとに変えている。第26編成はブルーサファイア色とクリソベリル色を車体側面と屋根上にラインカラーとして追加であしらい、フロントマスクにはコーポレートカラー全7色を配した。このほか、第26編成では車椅子スペースの増設や換気・暖房性能の強化などが図られている。

フロントマスクはコーポレートカラー全7色を配している。【画像:三菱重工】

2020系は36両(6両6編成)が計画され、2015年に1編成(第21編成)がデビュー。その後も2016年に2編成(第22・23編成)、2019年と2020年に各1編成(第24・25編成)が営業運転を開始した。最終編成の第26編成は今年2024年11月25日に営業運転を開始。全6編成がそろった。

ニューシャトルは大宮~内宿の12.7kmを結ぶ案内軌条式鉄道(AGT)。東北・上越新幹線の高架橋に併設する形で整備された。現在は2020系のほか、2007~2014年に導入された2000系電車がおもに運用されている。1010系は2016年までに引退済み。1050系は現在2編成残っているが、このうち1編成は本年度2024年度中に引退の見込みだ。

《関連記事》
中国マカオLRT東線のシステム「三菱重工」受注 5路線目、緊急車は蓄電式に
秩父鉄道「運賃改定」認可 30~130円値上げ、急行料金なども