福岡市交通局は2月5日、七隈線の延伸区間について、1月時点の工事の進ちょく状況を発表した。
七隈線の延伸区間は2本の単線地下トンネルをシールド工法で建設。駅の部分は開削工法やNATM(新オーストリア工法=ナトム)などが用いられている。
中間駅(仮称)の天神南寄りのシールドトンネル区間は、東行線のシールド掘進が完了。西行線のシールド掘進が引き続き行われている。博多寄りのシールドトンネル区間では、東行線のシールド掘進が行われているほか、博多寄り出入口の構築工事が進められている。
博多駅(仮称)はナトムとアンダーピニング工法を採用。ナトム工区のうち、中間駅寄りの「大断面トンネル部」は昨年2019年9月までに掘削が完了し、今年2020年1月までにトンネルの構築も完了した。JR博多駅寄りでトンネルを3つ組み合わせた「3連トンネル部」は構築工事が進行中だ。
福岡市地下鉄七隈線は、橋本~天神南間の12.0kmが2005年に開業。延伸区間の天神南~博多間の約1.6kmは2014年から工事が始まり、当初は2020年度の開業を予定していた。
2016年、博多駅前の交差点で延伸区間のトンネル工事が原因の陥没事故が発生。復旧に時間がかかったこともあり、開業予定時期は2022年度に延期されている。