JR東日本新潟支社と新潟南高校は10月24日、越後線に新設する上所駅について、同駅に設置する各種設備のデザインを決めたと発表した。冬ごろから設置工事を順次進める。

駅舎の駅名標は上所駅のデザインコンセプト「水のせせらぎ」を意識し、青や白を使い分けて信濃川の流れを表現。新潟県の雪のイメージを表現するため、駅名表記の周囲を雪の結晶のイラストで装飾した。雪の結晶はカラフルな色使いにすることで四季を表現している。

ベンチはコンクリート3Dプリンタで製作。背もたれ部で信濃川の流れ、座面で波を表現した。ホーム上の2カ所に設置する。乗車駅証明書発行機はポップにデザインした「KAMITOKORO」の文字を散りばめ、明るいイメージに仕上げる。

各種設備のデザインはJR東日本と新潟南高生徒のコラボにより決定した。JR新潟支社と新潟南高によると、昨年2023年8月、新潟南高の生徒を対象にアンケート調査を実施。その際、同校1年生が探究活動として上所駅を研究テーマに取り上げて活動していたことからコラボして上所駅の開業を盛り上げる取り組みを開始した。
現場見学会などを経てアイデアの抽出と検討を行い、今年2024年6月には生徒が考えたデザインの発表会を開催。発表したデザインを元にして深度化を図ったという。
上所駅は越後線・白山~新潟に設けられる新駅。アニメ映画『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の監督を務めた山賀博之氏の出身校としても知られる新潟南高が近くにある。本年度2024年度末に開業する予定。9月時点でホームの設置工事がおおむね完了しており、今後は各種設備の設置工事に加え、屋根や外壁の工事などが順次進められる。
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