京成千原線の未開業区間、工事計画申請期限を10年延長 京成線と小湊鉄道つなぐ新線

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京成電鉄が運営する千原線の未開業区間・ちはら台~海士有木間(千葉県市原市)7.8kmについて、工事施行認可の申請期限が延長されていたことが4月7日までに分かった。同区間の鉄道事業許可は引き続き維持される。

市原市内の辰巳台地区にある京成千原線の建設予定地。【撮影:草町義和】

京成電鉄が明らかにしたところによると、工事施行認可の申請期限は昨年2019年10月14日だったが、期限を迎える前の同年9月26日、申請期限の延長を申請。同年10月10日に認可された。新しい申請期限は10年後の2029年10月14日。

新しい鉄道路線を建設して運営する場合、鉄道事業法に基づき鉄道事業の許可を受ける必要がある。さらに許可の取得後、指定された期限までに工事計画を定めた工事施行認可を申請しなければならない。

申請期限を過ぎても申請しなかった場合は原則として鉄道事業の許可が取り消されるが、国土交通大臣に理由を添えて申請し認可されれば、工事施行認可の申請期限を延長することが可能。鉄道事業許可も維持される。

千原線は京成千葉線の千葉中央駅(千葉市中央区)から沿線の新興住宅地を経由し、小湊鉄道の海士有木駅近くまで延びる鉄道路線の計画。1957年に小湊鉄道が地方鉄道免許(現在の鉄道事業許可)を取得したが、のちに第三セクターの千葉急行電鉄が計画を引き継ぎ、1995年までに千葉中央~ちはら台間が開業した。

その後、千葉急行電鉄の経営が破綻したことから、1998年に京成電鉄が未開業区間の鉄道事業も含めて千原線の経営を引き継いだ。

京成電鉄は今回の工事施行認可申請期限の延長に際し「(未開業区間の)沿線には病院、大学等教育施設が立地し、広域からの集客が期待できること、沿線地区において依然として大きな開発余地が見込まれていることを踏まえ、延長申請をいたしました」との理由を添えて申請している。

しかし、未開業区間は建設費や採算性などの問題から着工には至っておらず、開業時期のめども立っていない。千葉急行電鉄時代に開業した区間も、複線に対応した路盤を建設して暫定的に単線で整備されたが、複線化のめどは立っていない状況だ。

鉄道事業の許可を受けたあとに計画が停滞し、工事施行認可の申請期限が延長されている未開業線としては、ほかに相模鉄道(相鉄)いずみ野線の未開業区間・湘南台~平塚間がある。同区間は2008年度の時点で申請期限が2009年3月31日だったが、のちに10年延長して申請期限は2019年3月31日に。さらにその後、5年延長して現在の申請期限は2024年3月31日になっている。

千原線の千葉寺駅。複線に対応した構造だが単線の線路しか敷かれていない。【撮影:草町義和】
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