田町駅の山手線ホームドア「一時撤去」1年半、羽田空港アクセス線の工事で



JR東日本は田町駅(東京都港区)で山手線ホームのホームドアを一時撤去する。羽田空港アクセス線(仮称)の工事の一環。

山手線と京浜東北線の列車が発着する田町駅。【撮影:草町義和】

撤去されるのは田町駅の山手線(外回り)ホームで、東京駅寄り9~11号車のホームドア3両分。10月24日の始発から撤去部分のホームドアの使用を中止し、その後順次撤去する。再設置時期は1年半後の2026年春ごろの予定。撤去期間中は警備員を配置する。

田町駅ホームドアの一時撤去される部分。【画像:JR東日本】

羽田空港アクセス線は現在、休止中の東海道本線貨物支線(大汐線)を活用して東京駅方面~東京貨物ターミナル付近を結ぶ「東山手ルート」と、東京貨物ターミナル駅付近~羽田空港新駅(仮称)を結ぶ「アクセス新線」が2031年度の開業を目指して工事中。東山手ルートは大汐線の改修に加え、田町駅付近で東海道線の線路と大汐線を接続する短絡線が整備される。

短絡線の整備の手順(田町駅付近の平面図)。【画像:JR東日本】

現在は田町駅の東京駅寄りにあった山手線の引上線の撤去が完了したところ。このスペースを使って山手線(外回り)・京浜東北線(南行)・東海道線(上り)の各線路を西側にスライドさせ、東海道線の上り線と下り線のあいだに短絡線の分岐部を設ける計画だ。この影響で田町駅のホームや線路も部分的に改築することから、ホームドアの一時撤去が必要になった。

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