富士急行と同社子会社の富士山麓電鉄は9月24日、富士山麓電鉄の富士急行線(山梨県)で30年以上運用している1000系電車のうち、1001号編成の運行を12月15日限りで終了すると発表した。10月1日から12月15日まで引退記念イベントを開催する。
引退記念イベントの詳細は10月上旬に発表の予定。1001号編成の関連グッズ発売や撮影会などを行う計画で、富士山麓電鉄のウェブサイト内に特設サイトを開設する。
1000系は京王帝都電鉄(現在の京王電鉄)の5000系電車(初代)を譲り受けた車両。ロングシートの1000形とクロスシートの1200形に分類される。導入に際しては2両編成に組み替えたほか、台車やモーターを営団地下鉄(現在の東京メトロ)日比谷線で運用されていた3000系電車のものに交換するなどの改造が施された。
富士急行が富士急行線を直営していたころの1994年から1996年にかけ18両(2両9編成)が導入されたが、老朽化のため2011年から順次引退。現在残っているのは1001号編成と1205号編成の4両(2両2編成)だけになった。1001号編成は2012年に京王帝都電鉄時代の塗装が復元されており、1205号編成は2009年、観光列車「富士登山電車」にリニューアルされた。
1001号編成が引退すると、富士山麓電鉄の1000系は「富士登山電車」の1編成だけになる。このほか、2018年に1206号編成が岳南電車に譲渡されており、9000形電車として運用されている。
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