南海加太線「めでたいでんしゃ かしら」4本目デビュー HYDEさんコラボの装飾も



9月から運行される「めでたいでんしゃ かしら」のイメージ。【画像:南海電鉄】

南海電鉄は7月28日、加太線(和歌山県)を走る装飾電車「めでたいでんしゃ」シリーズに「めでたいでんしゃ かしら」が加わると発表した。

7100系電車の2両編成1本を装飾。車体は黒をベースに「加太の鯛」を思わせる「うろこ柄」を配した。基本デザインはこれまでの「めでたいでんしゃ」と同じだが、窓の装飾などが異なる。

車内は「伝説・宝・冒険・音楽」をコンセプトとし、「お宝や音楽にまつわるアイテムが散りばめられた、まるでトレジャーハンターになって冒険船に乗り込んだような『わくわく感』をお楽しみいただけるデザイン」でまとめたという。

「めでたいでんしゃ かしら」の車内イメージ。【画像:南海電鉄】

このほか、和歌山市出身のアーティスト「HYDE」さんとのコラボレーション企画として、「HYDE」さんのシルエットやロゴマークも車内を施す。

加太線を含む和歌山市~加太間で9月18日から運行される。和歌山港線を走る場合もある。これに先立つ9月17日には、一般参加の試乗会が行われる計画。南海電鉄の沿線情報ウェブサイト「otent」で8月1日から10日まで参加申込みを受け付ける。

「めでたいでんしゃ」は加太線の観光振興プロジェクト「加太さかな線」の一環として2016年から運行開始。「『おいしいさかな』をはじめとしたグルメや風光明媚な景色、温泉など、旅の楽しみが詰まった自慢の沿線」(南海電鉄)にちなみ、車内外を鯛にちなんだデザインで装飾しているのが特徴だ。

まずピンク色の編成(のちに「さち」と命名)がデビューし、翌2017年には2本目となる水色の編成(のちに「かい」と命名)が登場。2018年には「さち」と「かい」の「結婚式」が行われ、2019年1月には「さち」「かい」を連結した4両編成の「新婚旅行」臨時列車が運転された。

同年3月には「さち」「かい」の子供として3本目の「なな」がデビュー。今回デビューする4本目の「かしら」は「長い冒険から戻ってきた『さち』の兄」という設定だ。名前の「かしら」は「尾頭付きの鯛」「船の船長、リーダー的な存在」にちなんでいる。

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