大阪メトロ中央線の夢洲延伸「さらに前倒し」開業日が決定 万博会場に直接アクセス



大阪メトロは中央線・コスモスクエア~夢洲(北港テクノポート線の南ルート)の延伸開業日を来年2025年1月19日に決めたと発表した。大阪・関西万博の会場となる人工島「夢洲」に直接乗り入れる唯一の鉄道ルートになる。

大阪メトロ中央線の列車。【画像:たもぞう/写真AC】

北港テクノポート線は大阪港トランスポートシステム(OTS)が線路を管理して列車を運行する許可を受けている第1種鉄道事業者だが、OTSは列車を運行しない。大阪メトロが第2種鉄道事業者としてOTSから線路施設を借り入れ、中央線の延伸区間として列車を運行する。

延伸区間の距離は3.2km。コスモスクエア駅から大阪港の海底トンネル「夢咲トンネル」を通って終点の夢洲駅を結ぶ。途中に駅は設けられない。

中央線の延伸区間のルート(緑点線)。【画像:大阪メトロ】

終点の夢洲駅が設けられる人工島の夢洲地区では、大阪・関西万博が2025年4月13日から10月13日まで184日間開催される予定。中央線の延伸区間は当初、万博開幕日より少し早い2025年3月末の開業が予定されていた。

今年2024年5月、大阪メトロは開幕準備の関係者を輸送するためとして、2カ月前倒しして2025年1月末に開業する方針を本年度2024年度の事業計画に盛り込んだ。今回の発表では、さらに10日ほど前倒しすることが示された。大阪メトロは開業日について「工事進捗や各種検査予定などを総合的に判断」したとしている。

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