JR関西圏の有料座席サービス「うれしート」導入線区など拡大 「Aシート」臨時設定も



JR西日本は8月22日、関西圏で展開している有料座席サービス「快速 うれしート」の導入線区や時間帯を10月5日から拡大すると発表した。新快速列車の有料座席サービス「Aシート」は通常は設定していない区間で臨時設定する。

JR神戸線の快速列車。【画像:taso583/写真AC】

関西圏で新たに「うれしート」を設定するのは、JR神戸線・奈良線・大和路線・おおさか東線~大和路線の快速・区間快速・直通快速で合計16本。列車の一番後ろの車両のうち、中央ドアから運転台後方ドアのあいだにある区画を有料エリア(指定席)にする。車両はJR神戸線が223系電車か225系電車で、それ以外の線区は221系電車。1列車の「うれしート」定員は223・225系が20人、221系が16人になる。

JR神戸線は網干・姫路→大阪で快速4本(平日の姫路6・7時台)に「うれしート」を設定。奈良線は奈良→京都の快速・区間快速3本(平日の奈良6~7時台)、大和路線はJR難波→奈良の快速5本(平日のJR難波17~20時台)に設定する。おおさか東線~大和路線は大阪→奈良の直通快速4本に「うれしート」を設定。平日は大阪17~20時台、土曜・休日は大阪10・11時台と17・18時台の設定になる。

「うれしート」の新規設定区間。【画像:JR西日本】

「Aシート」は通常の1日あたり6往復の設定に加え、野洲~姫路で定期運転の新快速列車に臨時設定する。設定日は三連休を中心に10月12~14日と11月2~4・23・24日。設定列車の時刻は「新快速90号」が姫路10時42分→野洲12時43分、「新快速91号」が野洲13時45分→姫路15時47分になる。

「Aシート」の車両外観。【画像:JR西日本】
「Aシート」の車内。【画像:JR西日本】

「うれしート」「Aシート」ともに利用に際しては乗車券類のほか指定席券が必要。指定席券は利用日の1カ月前10時からJR西日本のネット予約サービス「e5489」や駅の指定席券売機「みどりの券売機」で発売する。

発売額は全区間一律で、「うれしート」が530円(閑散期は330円)。「Aシート」は840円になる。ただし「e5489」限定のチケットレスサービスを利用する場合は「うれしート」が300円、「Aシート」が600円になる。

「うれしート」は広島エリアでも10月5日から導入される予定だ。

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