JR上越線・只見線の小出駅(新潟県魚沼市)の跨線橋に紙製ワイパー「キムワイプ」の広告が登場した。かつて新潟で運行されていた115系電車と似たデザインで同駅の跨線橋が装飾されており、これがキムワイプと似ていることがきっかけになった。
小出駅を管轄するJR東日本新潟支社がX(旧Twitter)で8月9日、明らかにした。同支社によると、小出駅の跨線橋は古くから黄緑色と緑色の2色によるラインが描かれているが、「このデザインを気に言ってくださった企業さま」が黄緑・緑2色ラインの上にキムワイプの広告を出したという。
キムワイプは米製紙メーカー「キンパリー・クラーク」の紙製ワイパーで、日本では日本製紙クレシアがキンパリー・クラークとの提携により製造。製品自体は白い紙だが、それを収納する箱は黄緑・緑2色のラインでデザインされている。
かつて新潟支社エリアの普通列車で運用されていた115系はさまざまな塗装でデザインされ、そのうち1993年に登場した塗装はキムワイプと同じ黄緑・緑の2色ラインでデザインされていた。鉄道マニアのあいだでは「キムワイプ色」と呼ばれ、小出駅の跨線橋も115系「キムワイプ色」に似たラインでデザインされた。
新潟の115系は2022年3月までに引退したものの、小出駅跨線橋の「キムワイプ色」のラインはいまも残っている。
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