新潟市「さらに新駅」調査・調整へ 地域公共交通計画に盛り込み



新潟市は6月25日、同市が策定した地域公共交通計画に新駅の調査を盛り込んだ。現在工事が進むJR越後線の新駅のほかにも新駅を整備できるかどうか検討する。

新潟エリアで運行されているJRの普通列車。【画像:からのち/写真AC】

地域公共交通計画の実施計画では「都心方面を結ぶ公共交通の利用促進に向けたサービス強化」の一環として「新たな鉄道駅の設置・調査」を明記した。越後線・白山~新潟で工事中の上所駅は来年2025年春の開業を予定。新潟市は同駅周辺の環境整備を2027年度中に完了させることを地域公共交通計画に盛り込んだ。

このほか「新たな鉄道需要を創出するため、新駅の設置実現に向けた調査・調整等を行う」とし、上所駅のほかにも新駅の調査・調整を実施することを盛り込んだ。スケジュールは「進捗状況を踏まえて設定」するとし、具体的な数値目標は定めなかった。

新潟市内の新駅(赤、上所駅を除き仮称)。上所駅は2025年春の開業を目指して工事中で、それ以外は構想段階にとどまっている。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

新潟市内では上所駅のほか、JR信越本線の古津~新津に新津南駅(仮称)、同線の荻川~亀田に江南駅(仮称)を設けることが考えられている。また、信越本線・越後石山~新潟と白新線・新潟~東新潟では両線の線路が分岐、合流する地点に上沼垂駅(仮称)を整備する構想がある。

このうち江南駅は2017年の江南区まちづくり協議会の設立を機に同駅の整備を求める動きが活発になっている。江南区役所が2018年度に実施した調査では、1日の乗降客数が約4200人見込めるとしている。

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