只見線「廃止」JR東日本が国交相に届出 上下分離方式による再開に向け準備



一部区間が運休中の只見線。【画像:croissant./写真AC】

JR東日本は6月30日、只見線・会津川口~只見間(福島県)の第1種鉄道事業の廃止届出と第2種鉄道事業許可の申請を国土交通大臣に行ったと発表した。運行再開に向けた準備の一環。福島県も同日、同区間の第3種鉄道事業許可を申請した。

只見線は磐越西線・会津若松駅(福島県)と上越線・小出駅(新潟県)の135.2kmを結ぶJR東日本のローカル線。中間の会津川口~只見間27.6kmは2011年7月に発生した新潟・福島豪雨で橋りょうが流出するなどの甚大な被害が発生し、いまも運休中だ。

利用者が非常に少ないことから同区間を廃止してバス転換することも考えられたが、沿線自治体が施設を保有してJR東日本に貸し付ける上下分離方式で鉄道を存続することになり、2017年6月にJR東日本と福島県が基本合意書を締結。来年2022年中の運行再開に向け復旧工事が進められている。

会津川口~只見間は、JR東日本が線路施設を保有して列車を運行する第1種鉄道事業線のため、上下分離方式に移行する場合は法規上、JR東日本が同区間の第1種鉄道事業を廃止する必要がある。また、福島県は線路を保有してほかの鉄道事業者に貸し付ける第3種鉄道事業の許可を、JR東日本はほかの鉄道事業者から線路を借りて列車を運行する第2種鉄道事業の許可を、それぞれ受けなければならない。

《関連記事》
只見線・会津川口~只見間の復旧工事完了は2022年度上半期の見込み 地質条件を考慮
羽越の観光列車「海里」只見線に初乗り入れ 「全通50周年」記念、一部区間だけ走行