西武鉄道の池袋駅と豊島園駅「英国面」に 『ハリポタ』テーマパークに向け工事完成



西武鉄道は4月11日、テーマパーク「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 -メイキング・オブ・ハリー・ポッター」(東京都練馬区)のオープンに向け、豊島園駅の新しい駅舎を4月25日から使用すると発表した。同時に池袋駅もリニューアル。スタジオツアー東京のラッピング列車は5月16日から運行されることが決まった。

池袋駅のリニューアル後の駅名標。【画像:西武鉄道】

スタジオツアー東京は豊島園駅の近くにあった遊園地「としまえん」の跡地に整備される、英国の映画『ハリー・ポッター(ハリポタ)』シリーズのテーマパーク。今年2023年内にオープンする予定だ。池袋線・豊島線がテーマパークへのアクセス路線となることから、英国や『ハリポタ』にちなんで駅のリニューアルや新駅舎の整備が計画された。

池袋駅のリニューアル工事は4月25日に完成する予定。英国の首都ロンドンにある鉄道ターミナル「キングスクロス駅」を参考に、池袋~豊島園を結ぶ列車がおもに発着する1・2番線ホームの壁をレンガ調にした。

壁をレンガ調にした池袋駅のホーム。【画像:西武鉄道】
池袋駅のリニューアルで参考にされたロンドンのキングスクロス駅。【撮影:草町義和】

駅の案内表示はキングスクロス駅に似た色調・フォントに。1番線ホームのエレベーターはステンドグラスデザインで装飾する。1・2番線ホームから地下改札につながる階段の上部壁面にもイラストで装飾。テーマパークへの玄関口として期待感を醸成したという。

エレベーターはステンドグラスのデザインに。【画像:西武鉄道】
階段の上部もイラストで装飾。【画像:西武鉄道】

池袋駅のコンビニ「トモニー池袋駅1階改札内店」も1・2番線ホームのデザインにあわせた英国風のデザインに。店舗内外の随所にブリティッシュグリーンやレンガ調を採用した。店舗面積も拡大して『ハリー・ポッター』の関連商品を取り扱う予定だ。

豊島園駅は既存駅舎の駅前広場側に新駅舎を整備。鉄骨2階建てで1階に改札・駅務室・トイレ、2階に駅務室と倉庫などを設ける。改札通路付近は西川材を採用。としまえんの伐採材を活用した壁面アートをトイレに設置した。

豊島園駅の新駅舎。【画像:西武鉄道】

駅名標にはスタジオツアー東京のロゴが掲載される。ホーム上は柱や駅名標、自動販売機などを赤ベースのデザインに。『ハリポタ』に登場する架空の鉄道駅「ホグズミード駅」をほうふつとさせるという。

ホーム上の柱などは赤をベースにしたデザイン。【画像:西武鉄道】
豊島園駅の新しい駅名標。【画像:‘Wizarding World’ and all related names, characters and indicia are trademarks of and (c)Warner Bros. Entertainment Inc. Wizarding World publishing rights (c)J.K. Rowling./西武鉄道】

新駅舎の使用開始は4月25日の始発からだが、駅構内は同日以降も工事を一部継続する。5月中旬頃には、としまえんで使われていた模型列車や電話ボックスのオブジェ、ベンチなどをリメイクして展示する予定だ。駅前広場も5月中旬に完成する予定で、イングリッシュガーデンをイメージした雰囲気で再整備する。

ラッピング列車「スタジオツアー東京 エクスプレス」は20000系電車を3編成使用し、『ハリポタ』シリーズの主要キャラクターなどを車体に描く。5月16日から池袋~豊島園を中心に運行される。

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