JR東日本と阪急電鉄の2社は8月5日、鉄道技術分野での協力強化とノウハウ共有を目的とした覚書を締結したと発表した。
締結は7月26日付け。これによりワンマン運転に必要な設備や信号保安装置など両社が持つ互いの技術・ノウハウを共有し、開発コストの低減や設備導入のスピードアップに取り組む。
2社は「このたびの協力の強化を通じて、少子高齢化やライフスタイルの変化など、社会環境が変わっていく中でも、安心で快適な輸送サービスをサステナブルにお客さまへ提供できるよう、新たな時代の鉄道事業の創造を目指します」としている。
JR東日本は首都圏の輸送システムの変革に取り組んでおり、無線式列車制御システム（ATACS）の導入や自動列車運転装置（ATO）の高性能化による輸送安定性の向上を推進。首都圏各線の主要線区でワンマン運転やドライバーレス運転の導入に向けた開発を進めている。一方、阪急電鉄は全駅へのホーム柵の設置や全車両への車内防犯カメラの設置を進めているほか、安全性・安定性の高い信号保安装置の導入に向けた検討を行っている。
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