JR四国は8月2日、ダイヤ改正を9月29日に実施すると発表した。予讃線・松山駅の高架化に伴うもの。同駅での特急列車の乗り継ぎを改善するほか、普通列車の減便や終列車繰り上げも行う。
現在の松山駅は地上に単式ホーム1面(1番線ホーム)と島式ホーム1面(2・3番線ホーム)を設けている。9月29日から高架ホームに切り替わり、1・2番線ホームと3・4番線ホームの島式ホーム2面に増強される。
これに伴い、特急列車の発着ホームは岡山・高松方面の「しおかぜ」「いしづち」「モーニングEXP」が1番線に統一。宇和島ホームの「宇和海」はおおむね2番線に統一される。3・4番線ホームはおもに普通列車が発着する。
現在は1番線に2本の特急列車が「縦列停車」。同一ホームでの乗り換えは可能だが乗り継ぎは縦移動になり、利用する車両によってはホームを歩く距離が長くなる。高架化後は特急列車が島式ホームに並んで停車して乗り継ぎは横移動になり、ホームの移動距離は利用車両にかかわらず全体的に短くなる。
このほか、普通列車の減便が各地で行われる。たとえば高松駅の岡山・松山・高知方面は朝6時台の多度津行き1本と夕方18時台の琴平行き1本が廃止。多度津駅の岡山・高松方面は6~7時台の高松行き2本が廃止されるほか、深夜の23時台も高松行き1本が廃止されて高松行き最終列車が19分繰り上がる。高架化される松山駅では伊予西条・高松方面で22時台の今治行き1本が廃止される。
JR四国は普通列車の減便について「今後も安全・安定輸送を持続的なものとしていくため、ご利用状況を踏まえ、人手不足等の状況を考慮し、一部列車の運転取り止めや最終列車の繰り上げ等を行います」としている。
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