都電「路面電車の日」7001号「6年ぶり」公開、募集人数は前年の「6倍」



東京都交通局は6月25日、都電荒川線の荒川電車営業所(荒川車庫前停留場に隣接)で「2023路面電車の日」記念イベント開催する。前年2022年と同じ抽選制だが、募集人数を6倍に増やす。参加費無料。

イベント会場となる荒川電車営業所。【撮影:草町義和】

7000形電車の7001号を6年ぶりに公開し、現役の車両も含めた4両を並べて展示する車両撮影会を実施。車両を点検・修理する車庫を見学することができるほか、都電・都営バスのグッズ販売ブースを設ける。新商品の販売や限定グッズの販売はない。また、都電マスコットキャラクター「とあらん」の記念撮影会も行う。

募集人数は前年2022年の6倍になる240人。11時から15時30分にかけ、車両撮影会(約20分)と車両整備現場の見学(約10分)を組み合わせた合計30分のツアーを20人ごとに12回開催する形だ。11時と11時20分の回は、沿線の荒川・北・豊島・新宿4区に住んでいる人のみ参加できる。応募は5月29日10時から6月11日23時59分まで、「2023路面電車の日」特設ウェブサイトで受け付ける。

6年ぶりに公開される7001号。【画像:Rsa/wikipedia.org/CC BY-SA 3.0】

7000形は1954年から1956年にかけ都電に導入された電車。荒川線のワンマン運転化やホームかさ上げによる段差解消に対応するため、1977年から1978年にかけ車体が更新された。2010年代には老朽化のため廃車が本格的に進み、2017年までに7700形への改造車を除き運用を終了。7001号を除きすべて廃車になっており、7001号も2017年以降、運用されていない。

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