叡山電鉄(京都市)は2月4日、弾幕シューティングゲームを中心とした作品「東方Project」とのコラボ企画「文々。新聞叡電版」を展開すると発表した。観光庁「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業(交通連携型)」採択事業の一環。2月5日からコラボラッピング列車の運行などが始まった。
コラボラッピング列車は800系デオ800形の第801編成(801+851)を使用。12種類の完全描き下ろしイラストで車内を装飾した。
このほか、キャラクターと叡山電鉄の電車をデザインした大型ポップを制作。出町柳・一乗寺・修学院・宝ケ池・八瀬比叡山口・貴船口・鞍馬の7駅と狸谷山不動院・妙満寺・貴船神社の3社寺に設置した。大型ポップにはビーコンが組み込まれており、この仕掛けを活用したARスタンプラリーも行われている。参加する場合、特設サイト「えいでんAR」からアプリをダウンロードする必要がある。
スタンプを集めるとノベルティのアクリルキーホルダーと交換可能。アクリルキーホルダーは大型ポップデザインの10種類あり、スタンプ一つごとに「ガチャガチャ」を1回引くことができる。毎日11~17時、出町柳駅でノベルティに交換できる。
また、京都観光旅館連盟加盟のイベント参加宿泊施設に宿泊すると、「東方Project」のキャラクターが描かれたノベルティがプレゼントされる。これらには画像認識型ARが組み込まれており、イベントの詳細やポイント、ルールなどをキャラクターが解説するとともに、ARスタンプラリーにも宿泊スタンプが追加される。
実施期間は2月5~20日。ただしコラボラッピング列車は2月23日まで運行される予定だ。
「東方Project」はZUNさんが運営する個人サークル「上海アリス幻樂団」によって制作されている、弾幕シューティングゲームを中心とした作品。叡山電鉄によると、国内だけでなくアジア圏を中心に人気で、同人誌即売会では5万人を超える来場者を記録しているという。
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