新山口駅で貨物列車が脱線、車軸が損傷 山陽本線と山口線で運転見合わせ



山陽本線の新山口駅で7月24日、貨物列車が脱線した。この影響で山陽本線などは旅客列車も含め、7月26日朝も一部区間の運転を見合わせている。

JR西日本が7月26日6時40分までに発表したところによると、山陽本線・大道~新山口~厚東と山口線・山口~益田で運転を見合わせ。周辺線区も大幅な減便や一部列車の運休が続いている。バスによる代行輸送が山陽本線の大道~厚東で行われているほか、山陽新幹線による代替輸送も徳山~厚狭で行われている。

JR貨物によると、事故は7月24日の12時32分ごろに発生。福岡貨物ターミナル発→東京貨物ターミナル行き貨物列車の第2054列車(機関車1両+コンテナ者23両)が新山口駅構内を走行中、運転士が異音を聞いたことから緊急停止し、確認したところ機関車の車軸1軸が脱線しているのを発見した。

脱線した機関車はEF210形電気機関車の341号機。調査の結果、進行方向1番目の車軸が損傷していた。原因は現在調査中。けが人はいない。

JR貨物は緊急対応として、脱線した車両と同じ整備場所で同様に組み立てられた車軸を搭載する車両(6両)について車軸の検査を実施し、7月25日に完了した。このほか、同時期に製造された車軸が組み込まれた新製車両(3両)も検査を実施中で、7月26日に完了の見込み。さらにEF210形全車両の車軸検査も優先的に実施する考えという。

※追記(2024年7月27日3時15分):山陽本線は7月26日15時台、山口線は7月26日16時台に全線の運転を再開した。

《関連記事》
山陽新幹線500系「引退」発表 国内初の300km/h、戦闘機のような形状が人気に
東海道新幹線の保守用車「衝突」で一部運休 北陸新幹線など迂回ルートに