JR西日本は「湖西線開通50周年記念入場券」を発売する。湖西線(京都府・滋賀県)の21駅のうち起終点を除く19駅の硬券入場券のセット。同線の普通列車で使われていた113系電車をデザインした記念台紙が付く。
発売期間は7月22日11時から11月30日23時59分まで。ただし2000セット限定で先着順の販売だ。購入の申し込みはJR西日本のオンラインショップ「DISCOVER WEST mall(ディスカバーウエストモール)」で受け付け、8月下旬以降の発送になる。発売額は3000円(送料別)。
湖西線は東海道本線の山科駅から琵琶湖西岸を通って北陸本線の近江塩津駅に至る74.1kmの路線。関西方面と北陸方面の短絡を目的に計画され、50年前の1974年7月20日に開業した。線路の一部は私鉄の江若鉄道(現在の江若交通)が運営していた鉄道路線(1969年廃止)の敷地を活用して建設されている。
開業当初は普通列車のみの運行だったが、1974年10月から貨物列車の運行が開始。翌1975年3月のダイヤ改正にあわせ、関西と北陸を結ぶ特急「雷鳥」や急行「立山」なども運行されるようになった。
道路との交差は高架橋などで立体化されていて線内に踏切はなく、急カーブも少ないことから最高速度は130km/hとなっている。1985年に実施された381系特急型電車による高速試験では、新幹線を除く日本の鉄道では最高となる179.5km/hを記録した。
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