日立レールは4月3日、イタリアの鉄道を運営するトレニタリアに納入する新型のハイブリッド・バッテリー列車を発表した。夏からイタリア南部で運行を開始する。
2022年にイタリアの都市・通勤路線で運行を開始したマルチモード列車「マサッチョ」の都市間長距離列車版といえるもの。今年2024年は7編成納入する計画で、最初の1編成目が完成した。
バッテリー・電気・ディーゼル動力を併用。ハイブリッド運転モードでは現在のディーゼル駆動列車と比較して二酸化炭素(CO2)の排出量を83%削減できるという。車両には乗客数に応じて消費量を最適化する空調システムを装備。自転車や荷物の搭載能力も強化した。
最高速度は160km/h。イタリア南部のカラブリア・バジリカータ・プーリアの路線を走る。
《関連記事》
・フランス・イタリア結ぶ「世界最長トンネル」工事、国境部の掘削開始へ
・イタリアの赤い高速鉄道車両「ETR1000」日立レールが受注 合計94編成に