奥羽本線・蔵王~山形「新駅」調査本格化、位置や規模を検討へ 山形市が予算計上



山形市議会は3月19日、2024年度当初予算案を可決して閉会した。一般会計の総額は1021億1800万円で過去最大。公共交通関係ではJR奥羽本線(山形線)に整備する新駅の調査が本格化する。

山形線・蔵王~山形の線路を走る普通列車。【撮影:草町義和】

新駅整備検討事業として1665万6000円を計上。市の地域公共交通計画で掲げている公共交通ネットワークビジョンの構築を目指し、「市街地南部の重要な交通結節点となる新駅」の検討を進める。2024年度は新駅の位置や規模などの検討に必要な調査を行う。

新駅の想定位置。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

新駅は山形線・蔵王~山形に設ける構想。鉄道やバスなどの交通結節点と位置付け、山形市が事業費を負担する請願駅として整備することが考えられている。同市は候補地を複数選定し、各案の機能や規模感などを比較検討しながら、できるだけ早い段階で複数案から少数に絞り込みたい考えだ。

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