水郡線の常陸大宮駅「農村歌舞伎の回り舞台」モチーフの新駅舎、東西両側に整備



JR東日本の水戸支社は3月18日、水郡線・常陸大宮駅(茨城県常陸大宮市)の東西自由通路と新駅舎の本体工事に着手すると発表した。3月25日に同駅で安全祈願祭を行う。

整備完了後の常陸大宮駅のイメージ。自由通路と一体化した駅舎が東西両側に設けられる。【画像:常陸大宮市】

常陸大宮駅は相対式ホーム2面2線。二つのホームは構内踏切で結ばれており、1番線ホーム側に東口(木造駅舎)が設けられている。この工事では鉄道施設(約520平方m)として東口に駅事務室と改札口を設けた新しい駅舎を整備するとともに、2番線ホーム側の西口にも改札口を設けた駅舎を整備する。

東口駅舎のイメージ。【画像:常陸大宮市】
西口駅舎のイメージ。【画像:常陸大宮市】

このほか、都市施設(約1200平方m)として東口と西口の駅前広場を結ぶ東西自由通路を整備。幅約4.5m、延長約22mで、15人乗りエレベーターを設ける。東口駅前広場側には公衆トイレ・バリアフリートイレも整備する。

線路から見た東西自由通路のイメージ。【画像:常陸大宮市】
東西自由通路内部のイメージ。【画像:常陸大宮市】
東西自由通路のガラス窓のイメージ。【画像:常陸大宮市】

水戸支社によると、常陸大宮市の西塩子地区に伝えられる農村歌舞伎の組立式回り舞台「西塩子の回り舞台」をモチーフにした大きな屋根によって東西自由通路と新駅舎を一体化。地域発展のシンボルとなるデザインにしたという。また、地域産材を活用して地域の魅力や地域産材の良さを発信できる駅舎などを目指すとしている。

工事は3月下旬に着手。3月25日13時から常陸大宮駅東側で安全祈願祭を執り行う。新駅舎は来年2025年1月ごろに使用開始し、自由通路は2026年春ごろから使用開始の予定だ。

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