大井川鉄道「普通客車列車」12月も運行めど立たず 列車分離事故



大井川鉄道は列車分離事故の影響で運行を中止した「普通客車列車」について、12月も運行できるめどが立っていないことを明らかにした。同社は12月以降の運行予定について、進展があった場合はウェブサイトやSNSなどで案内するとしている。

E31形とオハ35系の連結作業(2023年10月24日の新金谷駅)。【撮影:草町義和】

普通客車列車は戦前から戦後にかけ製造された国鉄の旧型客車を電気機関車が牽引し、運賃だけで乗れる各駅停車の普通列車として運行している臨時列車。10月24日から一部の平日に限り、大井川本線の金谷・新金谷~家山・川根温泉笹間渡で上下あわせて6本が運行されていた。

大井川鉄道の「普通客車列車」(2023年10月24日)。【撮影:草町義和】

11月28日、家山14時45分発の上り金谷行き普通客車列車が家山駅の発車直後、先頭のE31形電気機関車とその直後のオハ35系客車の連結器が外れて分離。安全装置が機能して緊急停止した。大井川鉄道はこれ以降の普通客車列車の運行をすべて運行を見合わせ、次の運行予定日だった11月30日についても運行の中止を決めている。

普通客車列車以外の列車は11月29日始発から平常運行に戻っている。

※誤字を修正しました。(2023年12月1日11時51分)

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