大阪・関西万博協会などは11月20日、近鉄・京阪電鉄・阪急電鉄・阪神電鉄の関西大手私鉄4社が大阪・関西万博のラッピング列車を運行すると発表した。万博開催500日前となる11月30日から順次、運行を始める。
近鉄のラッピング車は9820系電車の6両編成1本と5820系電車の6両編成1本。車体全体を装飾し、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を表現するロゴマークや、万博公式キャラクター「ミャクミャク」をデザインした。運行期間は11月30日から2025年10月13日までの予定。おもに近鉄奈良~神戸三宮と大阪上本町~伊勢中川を走る。
京阪電鉄のラッピング列車は、おもに特急や快速急行として運用されている8000系電車の8両編成1本(第8007編成)と3000系電車の8両編成1本(第3005編成)を使用。プレミアムカー(6両目)を除く7両にラッピングを施す。
近鉄ラッピング車と同様に車体全体を装飾。「ミャクミャク」や「2025年4月13日開幕」の文字などを組み合わせたデザインとした。このほか、オリジナルデザインのヘッドマークを掲出。3000系は車内広告枠にも万博デザインポスターを掲出する。
運行区間は京阪本線・鴨東線の淀屋橋~出町柳と中之島線の天満橋~中之島。まず2023年11月30日から8000系が運行を開始し、続いて来年2024年1月20日からは3000系も運行を始める。万博が閉幕する2025年10月まで運行される予定だ。
阪急電鉄と阪神電鉄のラッピング車は車体全体の装飾は行わず、「ミャクミャク」などのイラストを車体に貼り付ける。阪急電鉄は神戸線・宝塚線1000系電車の8両編成1本と京都線1300系電車の8両編成1本を使用。阪神電鉄は1000系電車の6両編成1本を使用する。運行期間は2023年11月30日~2025年10月13日。
このほか、JR西日本も11月30日から大阪環状線などで大阪・関西万博のラッピング列車を走らせる予定だ。
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