大阪メトロは9月5日、中央線で運用している20系電車を本年度2023年度で全廃する考えを明らかにした。同社はこれに先立ち、車両基地(検車場)や連絡線を経由する特別列車の乗車イベントを10月8日に開催する。
イベントの開催日時は10月8日の9~13時。森ノ宮駅に集合して特別列車に乗り、森之宮検車場を経て緑木検車場に向かう。通常の営業列車は通ることができない検車場の入庫線や中央線・四つ橋線の連絡線を走る。検車場では車内からの車体洗浄見学や放送マイクなどの車掌体験、はしごを使った避難体験などに加え、20系や中央線の新型車両400系電車などの撮影もできる。
参加費用は大人(中学生以上)1万円、子供(小学生以下)8000円。申込みは9月11日10時から9月19日9時59分まで予約サイト「チケットぴあ」で受け付ける。応募多数の場合は抽選。
20系は大阪市営地下鉄時代の1984年から1989年にかけ96両(6両編成16本)が製造された。日本地下鉄協会によると、第三軌条集電方式を採用した鉄道の車両としては日本で初めてVVVFインバーター制御を採用したという。当初は中央線のほか谷町線でも運用されていたが、のちに全車両が中央線に集結した。近年は老朽化と400系の導入に伴い引退が進んでいる。
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