中央線の八王子~高尾など運休・バス代行、グリーン車導入に向け切替工事 10月21日



JR東日本の八王子支社などは10月20日深夜から22日早朝にかけ、中央線の高尾駅で線路切替工事を実施する。これに伴い10月21日は中央線の東京~大月で列車の減便や運休が行われる。中央快速線のグリーン車導入に向けた地上設備工事の一環。

グリーン車を組み込んだ中央快速線向けE233系の試運転。【画像:しろかね/写真AC】

10月21日は東京~大月で行先変更や列車種別変更、減便を伴うダイヤ変更を実施。夜間は終電まで八王子~高尾のすべての列車を運休し、代行バスを運行する。豊田~八王子と高尾~相模湖も高圧電気設備の工事のため一時的に運休する。

始発から19時20分ごろまでは、豊田~八王子が85%程度の運行本数に。八王子~高尾は60%程度(10~12分程度の間隔)の運行本数になる。八王子~高尾を直通する最後の列車は、東京18時06分発の高尾行き快速と、高尾19時05分発の東京行き中央特快になる。

始発から19時20分ごろまでの運行計画。【画像:JR東日本】

19時20分ごろから19時50分ごろまでは、豊田~八王子~高尾~相模湖が運休。運行本数は立川~豊田が70%程度、相模湖~大月が90%程度になる。

19時20分ごろ~19時50分ごろの運行計画。【画像:JR東日本】

19時50分ごろからは運休区間が八王子~高尾~相模湖に縮小。運行本数は立川~八王子が80%、相模湖~大月が90%になる。

19時50分ごろ~20時30分ごろの運行計画。【画像:JR東日本】

20時30分ごろから終電までは運休区間がさらに八王子~高尾に縮小。立川~豊田が90%程度の運行本数で、豊田~八王子と高尾~大月の運行本数は80%程度になる。

20時30分ごろ~終電の運行計画。【画像:JR東日本】

中央本線の特急列車は朝から19時20分ごろまで、「あずさ」「かいじ」「富士回遊」は全区間で運行。19時20分ごろから21時ごろまでは、下り「あずさ49号」「かいじ51号」「あずさ53号」と上り「あずさ50号」「かいじ52号」「あずさ54号」が全区間で運休する。

21時ごろからは「あずさ」「かいじ」ともに下りは高尾発、上りは高尾行きとして運行される。

特急「あずさ」「かいじ」なども運行計画が変わる。【画像:JR東日本】

代行バスは19時ごろから、八王子~高尾で運行。所要時間は約30分で、約3~5分間隔で運行される。運休時間が短い豊田~八王子と高尾~相模湖では代行バスは運行されない。このほか、京王電鉄・西武鉄道・多摩モノレールの全線で終日振替輸送を行う。

JR東日本は2015年、中央快速線方面にグリーン車サービスを導入すると発表。10両編成のE233系電車にグリーン車2両を増結して12両編成とし、中央快速線・東京~大月と青梅線・立川~青梅で運行するとした。当初は2020年度のサービス開始を目指していたが、2018年には工程の調整により2023年度末に延期すると発表した。

昨年2022年には完成したグリーン車を組み込んだ編成の試運転が行われるようになったが、世界的な半導体不足の影響を受けサービス開始は少なくとも1年程度遅れる見込みになっている。

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