2023年ブルーリボン賞「HC85系」JR東海、初の単独受賞 ハイブリッド式気動車



鉄道趣味団体「鉄道友の会」は5月25日、2023年のブルーリボン賞としてJR東海の「HC85系」を選定したと発表した。

ブルーリボン賞を受賞したHC85系。【画像:YKT2000/写真AC】

HC85系は高山本線の特急「ひだ」と紀勢本線の特急「南紀」で運用されていたキハ85系の更新用として開発された特急型気動車。2022年7月から「ひだ」での運用が始まり、今年2023年3月のダイヤ改正で「ひだ」の全定期列車がHC85系に統一された。7月には「南紀」の全定期列車もHC85系に置き換えられる予定だ。

発電装置と蓄電地のハイブリッド車両として国内の鉄道車両では最速の120km/hを実現した。友の会は「会員による投票で最多の支持を獲得し、選考委員会も多くの観点からブルーリボン賞にふさわしい最も優秀な車両であると評価」したとしている。

JR東海の車両がブルーリボン賞を受賞したのは、JR西日本との共同受賞となったN700系新幹線電車(2008年)以来、15年ぶり。単独でのブルーリボン受賞は初めてだ。

ブルーリボン賞と同時に発表されたローレル賞は、京都市交通局が地下鉄烏丸線に導入した新型車両の20系電車が受賞した。

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