JR北海道とFDA「初タイアップ」道東・道北のフリーパス発売



JR北海道と航空会社のフジドリームエアラインズ(FDA)は6月16日から、「FDAひがし北海道フリーパス」「FDAきた北海道フリーパス」を発売する。JR北海道とFDAがタイアップ商品を発売するのは初めて。

FDAの旅客機。【画像:FDA】

「FDAひがし北海道フリーパス」は6月16日~10月4日の期間、連続する4日間に限り道央・道東エリアを中心としたJR線を自由に乗り降りできる。特急列車と普通列車の普通車自由席が利用可能。普通車指定席やグリーン車なども指定席券やグリーン券を追加で購入すれば利用できる。

駅レンタカーや指定店舗を利用すると割引やグッズプレゼントを受けられる特典付き。北海道からの帰路の際、新千歳空港内の飛行機グッズ専門店「アミュージアムショップ フライヤーズ」でFDAグッズを含む買物時に利用できる「FDAご利用券」(1000円分)が付く。

発売額は大人1万7380円・子供9190円。12歳以上~25歳以下は健康保険証など年齢を確認できる公的証明書を提示すれば「U25設定」の割引額(1万3680円)で購入できる。大人の所定運賃・料金と比較した場合、新千歳空港~(快速・普通列車の普通車自由席)~南千歳~(特急列車の普通車自由席)~釧路307.1kmの往復では480円安くなる。

発売期間は6月16日~9月30日。有効期間の開始日は購入当日か翌日になる。新千歳空港駅の指定席券売機かオペレーター対話型券売機「話せる券売機」で購入できる。航空便の搭乗券を提示する必要はない。みどりの窓口やほかの駅では発売されない。U25は話せる券売機のみで発売される。

自由に乗り降りできる範囲。【画像:FDA】

「FDAきた北海道フリーパス」は6月16日~10月3日の期間、連続する3日間に限り道央・道北エリアを中心としたJR線の特急列車や普通列車の普通車自由席を自由に乗り降りできる。

発売額は大人1万4150円・子供7570円でU25設定は1万1520円。それ以外の切符の効力や特典などは「FDAひがし北海道フリーパス」とほぼ同じだ。新千歳空港~(快速・普通列車の普通車自由席)~札幌~(特急列車の普通車自由席)~稚内442.8kmの往復なら、大人の所定運賃・料金に比べ7670円安くなる。

札幌~釧路を結ぶ特急「おおぞら」。【画像:nozomi500/写真AC】

「きた北海道フリーパス」「ひがし北海道フリーパス」は航空会社とのタイアップによるJR北海道のフリーパス。これまで全日空(ANA)、ピーチ・アビエーション(Peach)、AIRDOの3社とタイアップしており、FDAは4社目になる。

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