室蘭本線の新型「737系」札幌直通にも導入 苫小牧~東室蘭で最速8分の短縮



JR北海道は4月13日、おもに室蘭本線の苫小牧~東室蘭~室蘭で5月20日に実施するダイヤ改正の詳細を発表した。現在は気動車で運行されている普通列車の多くを新型車両に置き換え、所要時間を短縮する。

5月20日ダイヤ改正でビューする新型電車の737系。【画像:JR北海道】

ダイヤ改正にあわせて導入される新型車両は737系電車。苫小牧~室蘭で運行されている気動車列車66本のうち約8割が737系に変わる。札幌駅に直通する上下計2本も737系で運行される。引き続き気動車で運行される列車は新型電気式気動車のH100形に統一。これによりキハ141系気動車のキハ143形が引退する。

引き続き気動車で運行される列車はH100形に統一される。【画像:中村昌寛/写真AC】
737系の導入で引退するキハ143形。【画像:中村昌寛/写真AC】

電車化で走行性能が向上することから、所要時間は苫小牧~東室蘭で3~17分の短縮。平均時間が9分短縮の1時間1分、最速時間は8分短縮の55分になる。これにより苫小牧~室蘭では札幌直通を含む多くの列車で時刻や行先が変わる。特急列車や室蘭本線の苫小牧~岩見沢・東室蘭~長万部、日高本線のダイヤは変わらない。

737系の座席はすべてロングシートで通路が広くなり、JR北海道は通勤通学時間帯の混雑緩和が図られるとしている。座席定員はキハ143形2両が96人なのに対し、737系は93人で若干の減少になる。また、苫小牧~室蘭ではH100形と同様、客がボタンを押してドアを開閉する半自動ドアになる。

《関連記事》
JR北海道の新型「737」来年5月20日から キハ143形など更新で速達化も
根室本線・富良野~新得「廃止」JR北海道が届出 映画『ぽっぽや』幌舞駅も