山手線の渋谷駅「内外ホーム統合」来年1月9日から 2日間かけ線路切替で外回り運休



JR東日本の首都圏本部(旧:東京支社)などは10月18日、渋谷駅で山手線の外回り線路の切替工事を来年2023年1月に実施すると発表した。これに伴い1月7・8日の2日間、山手線の外回り列車が一部の区間で全面的に運休。渋谷駅は1月9日から内回りと外回りのホームが一つに統合される。

渋谷駅の山手線内回りホーム。線路切替後は外回りも現在の内回りホームに停車するようになり内外ホームの統合が図られる。【撮影:草町義和】

工事時間帯は1月6日22時から9日の始発まで約53時間30分の予定。列車の運休時間帯は1月7日の始発から1月8日の終電までになる。

1月7・8日に全面運休するのは外回りの大崎→渋谷→池袋。池袋→東京→大崎は本数を大幅に減らし、運転間隔は日中で約10分に拡大する。内回りも池袋→渋谷→大崎で本数を減らし、日中の運転間隔は約5分になる。

山手線周辺の路線でも1月7・8日は一部変更が生じる。京浜東北・根岸線は快速運転を中止して終日各駅停車に。埼京線・りんかい線は新木場~大崎~赤羽で列車を増発する。相鉄線直通列車は新宿~池袋を延長して運転。ほかに埼京線・湘南新宿ラインの線路(山手貨物線)を走る臨時列車が大崎~新宿に設定され、途中、恵比寿駅と渋谷駅のみ停車する。

振替輸送は東京メトロや都営地下鉄、りんかい線、西武線(一部)、東急線(一部)、京急線(一部)で実施される。

1月7・8日の運行計画。【画像:JR東日本】

この切替工事に先立ち、渋谷駅では1月4日の終電後に現在の山手線外回りホームの屋根の一部が撤去される。このため1月5・6日は終日、降雨時にホームの床が滑りやすくなるとしてJR東日本は注意するよう呼びかけている。

また、切替工事で増設するハチ公改札(1階)~山手線ホームの階段の使用を開始。中央改札(3階)~山手線ホームに新設する通路・階段・エスカレーターは1月下旬の使用開始を予定しているが、新設までのあいだも中央改札は利用できる。

渋谷駅周辺の道路にも影響が生じる。旧大山街道の渋谷駅前交差点~宮益坂下交差点は1月7日の0時頃から9時頃までと同日22時頃から1月8日9時頃まで通行止めに。それ以外の時間帯も車線規制が行われる。

渋谷駅の線路切替ステップ。今回は4回目の切替になる。【画像:JR東日本】
渋谷駅の現状と切替後の平面図。【画像:JR東日本】

JR渋谷駅では2015年から山手線ホームの統合・拡幅と埼京線ホームを山手線ホームの脇に移転する改良工事が行われており、5回の線路切替が計画された。埼京線ホームの移転は2020年5月に実施された2回目の切替で完了。今回の切替は4回目になり、この切替後の1月9日から山手線のホームは内回りと外回りが統合され一つになる。

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