JR西日本「乗り放題」3種類の切符を発売 新幹線やゴールデンウィークもOK



JR西日本の山陽新幹線を走る列車。【画像:ポニー/写真AC】

JR西日本は4月9日、「JR西日本 どこでもきっぷ」「JR西日本 関西どこでもきっぷ」「西なびグリーンパス」を発売すると発表した。4月27日~6月30日の期間中、JR西日本の路線を中心に自由に乗り降りできる広域フリー切符。新幹線やゴールデンウィーク期間中も追加料金なしで利用できる。

●JR西日本 どこでもきっぷ

JR西日本の新幹線と在来線、智頭急行線、JR西日本宮島フェリーが乗り放題。IRいしかわ鉄道線の金沢~津幡間とあいの風とやま鉄道線の富山~高岡間も、JR西日本線へ通過利用する場合に限り利用できる。このほか、普通車指定席を6回使うことが可能だ。2日間用と3日間用が発売される。

発売額は2日間用が1万8000円、3日間用が2万2000円。子供はそれぞれ半額だが、子供用のみの発売・利用はできない。

利用できる期間は4月27日~6月30日。発売期間は2日間用が4月16日~6月22日(6月29日出発分まで)、3日間用は4月16日~6月21日(6月28日出発分まで)になる。JR西日本のネット予約サービス「e5489」や、JR西日本・JR九州(福岡県・佐賀県内)管内のおもな旅行会社で発売。2日間用は旅行会社でのみ発売される。

3日間用と所定運賃・料金(通常期)を比べた場合、山陽新幹線「のぞみ」普通車指定席の新大阪~広島間1往復で3日間用のほうが740円高く、新大阪~新山口間の1往復で3日間用のほうが4340円安い。

●JR西日本 関西どこでもきっぷ

おおむね近畿を中心としたJR西日本の新幹線と在来線、智頭急行線が乗り放題。新幹線は山陽新幹線の新大阪~岡山間、在来線は敦賀・米原・柘植・新宮・倉敷・総社・岡山・津山・佐用・智頭・鳥取の各駅で囲まれた範囲で利用できる。普通車指定席も6回使うことが可能だ。

2日間用のみの設定で、発売額は1万円。子供は半額だが、子供用のみの発売・利用はできない。利用できる期間と発売期間、発売場所は「JR西日本 どこでもきっぷ」の2日間用と同じだ。

所定運賃・料金(通常期)で山陽新幹線・新大阪~岡山間を「のぞみ」普通車指定席で1往復するより2700円安い。

●西なびグリーンパス

満50歳以上限定の広域フリー切符。利用できる範囲は「JR西日本 どこでもきっぷ」と同じで、グリーン車または普通車指定席を8回使うことが可能だ。3日間用と5日間用の2種類が発売される。

一人あたりの発売額は3日間用が3万円、5日間用が3万5000円。また、二人以上で利用する場合の発売額は、3日間用が一人あたり2万5000円、5日間用が一人あたり3万円になる。

利用できる期間は4月27日~6月30日。発売期間は3日間用が4月16日~6月21日(6月28日出発分まで)、5日間用は4月16日~6月19日(6月26日出発分まで)になる。JR西日本・JR九州(福岡県・佐賀県内)管内のおもな旅行会社で発売。駅のみどりの窓口や「e5489」では発売しない。

3日間用を使って山陽新幹線・新大阪~新山口間を「のぞみ」グリーン車で1往復すると、所定運賃・料金より6080円安くなる。

「JR西日本 どこでもきっぷ」「西なびグリーンパス」(青)と「JR西日本 関西どこでもきっぷ」(オレンジ)の利用できる範囲。【画像:JR西日本】

いずれの切符も、駅レンタカーを通常より安い価格で利用できたり、各地の観光施設や飲食店で割引などが受けられたりする特典が付く。

JR西日本はこれらの切符について「『おひとりさま旅』にもぴったり! 1名様からご利用になれます」「事前の予約で混雑回避! 新幹線・特急列車の指定席をご利用になれます」「駅からの移動も密を避けて! 駅レンタカーを特別価格でご利用になれます」とアピールしており、コロナ禍のなかでの利用者の誘致を意識した内容になっている。