山手線「黄緑色の103系・205系」ラッピング列車で復活 環状運転100周年



JR東日本の首都圏本部は9月16日、山手線の環状運転100周年を記念したイベント「つながる山手線フェス ~環状運転 100周年~」を開催すると発表した。かつて山手線で運行されていた103系電車や205系電車をイメージしたラッピング列車の運行などを行う。

黄緑一色の電車が並ぶ山手線の品川電車区。【出典:『日本国有鉄道百年写真史』日本国有鉄道、1972年10月】

ラッピング列車はE235系電車の11両2編成。1編成は103系をイメージし、編成両端の1・11号車の先頭部のみ黄緑一色で装飾する。もう1編成は205系をイメージしたデザイン。先頭部の運転台下部と側面の窓下を黄緑色の帯で装飾する。

2編成とも先頭車両には100周年記念ヘッドマークを取り付け、車両側面も100周年記念ロゴなどで装飾する。運行期間は10月4日~11月3日の1カ月間。

ラッピング列車(右)とヘッドマーク(左)のイメージ。【画像:JR東日本】

このほか、スタンプラリー(10月4日~11月3日)や記念グッズの販売、観光列車「東京まるっと山手線」の運行(11月1日)、JR東日本の建設工事を担当する東京建設プロジェクトマネジメントオフィスの社員によるガイドツアー(10月14日~11月1日)などを行う計画だ。

山手線は1885年に日本鉄道の路線として一部開業。国有化や路線の延伸を経て、100年前の1925年11月1日に環状運転を開始した。

山手線で運行されていたころの205系。【画像:DAJF/CC BY-SA 4.0】
2020年まで山手線で運行されていたE231系。【撮影:草町義和】
現在の山手線はE235系で運行されている。【撮影:草町義和】

1961年、黄色い車体の101系電車が導入されたが、2年後の1963年には黄緑色の103系が導入。1969年に黄緑色に統一され、山手線のラインカラーとして定着した。1985年に導入された205系や2002年に導入されたE231系は無塗装ステンレス車体だったが、黄緑色の横帯で装飾。現在のE235系はドア部を黄緑色で装飾している。

《関連記事》
山手線内均一定期券「廃止」オフピーク拡大、特定区間縮小も JR東日本の値上げ認可
猪熊弦一郎『自由』3回目の修復へ 上野駅の壁画、平山郁夫のステンドグラスも
つくばエクスプレスの延伸(東京):秋葉原~東京駅(未来鉄道データベース)